高齢者への接種は予定通り7月末までに終える見通し。中間目標として、基礎疾患のある人の接種を可能な限り8月末まで、希望する人のうち6割の接種を9月末までに、それぞれ完了する計画を市町村と共有した。供給されるワクチンを無駄なく使用するため、医療圏内で調整する仕組みを県と市町村で検討することも決めた。
意見交換会は冒頭を除き非公開。終了後に取材に応じた阿部知事は、「市町村がハイペースで接種できる体制をつくり、ここしばらくは1日2万回程度のペースで進められているが、このペースを維持すると供給が追い付かなくなる」として、今後の接種ペースが落ちることに県民の理解を求める一方、「ペースダウンはするが、供給に合わせた接種体制をつくっていく」と述べた。
県は市町村に供給される今後のワクチン接種について、人口比で計算した「基本計画枠」のみで供給された場合と、基本計画枠に加えて県に割り振られる「調整枠」が供給された場合の2通りで試算。11月22日の週までに、基本計画枠のみの場合は希望する人の75%、調整枠の供給がある場合は同じく80%の接種が完了すると見込んだ。これに県と職域接種の分を合わせて11月末までの完了を想定している。[/MARKOVE]