約1年間の県環境審議会での検討を経て、市町村からの意見聴取や河川管理者との協議、環境大臣の同意を得た上で策定した。第8期計画では、今後5年間でヒシの除去量を倍増化させ、COD(化学的酸素要求量)を現状の1リットル当たり5.5ミリグラムから4.7ミリグラムに引き下げる目標を示した。
より厳しい目標を掲げたことについて、県水大気環境課は「将来予測の上、関係者がみんなで頑張れば達成できるとの期待を込めた」としている。
諏訪湖の水質は昨年度の調査で、COD年平均と全窒素がそれぞれ第7期計画の目標を達成するなど改善傾向にある。一方で、昭和40年代には500トンを超えることもあった漁獲量は令和以降10トンを下回り、ワカサギの大量死も発生。ヒシの繁茂面積は2009年の236ヘクタールをピークに減少傾向であるものの、18年以降は163ヘクタールから167ヘクタール(21年)へと微増している。
貧酸素の原因で窒素やリンの濃度上昇(富栄養化)にもつながるヒシについて、第8期計画では今後5年間で除去量を倍増することを目指す。第7期に続いて水草刈取船による刈り取り、船の入れない浅瀬での県、市町村、関係団体協働の抜き取り、発生直後の種子の除去などに取り組むとしている。[/MARKOVE]