山岳スキー競技「スキーモ」
注目の競技です。山岳スキー、通称「スキーモ」をご存じでしょうか?次の冬季オリンピックの種目に採用され、信州でも熱が高まっています。
【動画で見る】五輪新種目「スキーモ」 スキー+登山
■スキーと登山を組み合わせた「山岳スキー競技」
2023年1月に開催された日本選手権(©️日本山岳・スポーツクライミング協会)
スキーで雪山を登る!そしてスキーを背負い、走って登る区間も!下りは再びスキーを履き、一気に滑走!。これが山岳スキー、通称「スキーモ」です。
文字通り、「スキー」と「登山」を組み合わせたスポーツで、アルプスの国境警備隊の訓練がルーツと言われています。ヨーロッパで人気があり、3年後、イタリアで開かれる冬季オリンピックの種目に採用されました。
■雪山を自由に動き回る
重盛赳男キャスターも体験!
(重盛赳男アナウンサー)
「ウィンタースポーツ王国・信州でも注目が集まる、スキーモ。私も体験します!」
教えてくれたのは、スキーモ歴2年の上正原真人選手(25)。日本選手権にも出場しています。
上正原真人選手:
「(スキーモとはどんなスポーツ?)雪山を自由に動き回れるというのが、すごく魅力的なスポーツ」
スキーを背負って走るため、板はアルペン用に似ていますが、かなり軽量。ブーツも軽く、グリップが効くようになっています。
大会にもよりますが、バックパックの中には、万が一に備え登山に必要なスコップ、ビーコン、「プローブ」という探り棒などを入れます。
■シールを貼って斜面を登る
登りで板の裏に貼る滑り止め「シール」
登る前に、ある「準備」をします。
上正原真人選手:
「板の裏に『シール』という、滑り止めのようなものを貼っていきます」
シールを貼って斜面を登ると…。
登る時は「シール」のグリップが効き、進むことができる
(重盛アナウンサー)
「進んでますね!シールがしっかりと効いていますね。全く後ろに滑り落ちていくような気配はありません」
上正原真人選手:
「地面にスライドさせていくように、なるべく雪面から板を離さずにスライドさせていく」
急斜面の区間はスキーを脱ぎ、バックパックに固定して登ります。
■装備を転換して、下り斜面へ
競技の肝は装備の転換「トランジット」(©️日本山岳・スポーツクライミング協会)
レースの結果を左右するのが、装備の転換「トランジット」。
下りの区間に来たら…
(重盛アナウンサー)
「シールを一気にはがしていく!ここのスピード感、気持ちがいいですね」
滑り止めのシールを外しブーツを板に固定。
上正原真人選手:
「そこで10秒、20秒、30秒とか差が出ることもあるので、ここで順位が入れ替わることが多い」
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