シカと衝突する直前のドライブレコーダーの映像 提供:やまもと農園
2月初めに長野県上田市の県道で、車とシカが衝突する事故がありました。運転手の男性は、この2週間ほど前にも同じ場所でシカと衝突。専門家は「生息数が増え、人間の生活圏にも拡大している」と話しています。
2月3日の午後6時過ぎ、上田市の県道を走っていた軽乗用車が飛び出してきた何かと衝突。ぶつかったのはシカです。道路の左側から出てきたシカと衝突したのです。
シカは衝撃で飛ばされましたが、その後、山の方に逃げていきました。
運転していた男性にけがはありませんでしたが、車はボンネットが大きくへこみました。
運転していた男性:
「衝撃はすごかったです。ブレーキやハンドルで逃げる瞬間がなくて、あっと思った瞬間に真正面にシカが当たってきた」
実は、男性は2週間ほど前にも同じ場所、同じ時間帯にシカと衝突していたのです。場所は東御市方面から上田市菅平方面に向かう山あいの県道でした。
専門家などによりますと今、全国各地でシカが増加。人の生活圏にも現れることが増えているということです。
実際、県鳥獣対策室のまとめでは、県内のシカの生息分布は2019年度までのおよそ15年で倍増しています。
県も増えすぎたシカの捕獲に乗り出していますが、警戒心も強くなっていることなどもあり、ここ数年は目標に達していないのが現状です。
車の運転では、シカなど野生動物の飛び出しにも注意が必要なのかもしれません。
長野放送[/MARKOVE]