福だるまに名前を入れる吉沢道人住職
師走を迎え、長野県駒ケ根市の光前寺では今年も正月の縁起物「福だるま」の名入れ作業が行われている。購入者の注文に応じて個人や企業、団体名などを書き入れるこの時期恒例の作業。鮮やかな赤色のだるまが並ぶ大講堂内では、吉沢道人住職(74)が御利益を願い筆を走らせている。
今年は大きさや色の異なる26種類のだるまを合わせて約2000個用意。高さは9~58センチ、色は一般的な赤のほか黒や金色の変わり種もある。このうち約200個には水性ペンキを使って企業名や家名、会社のモットーなどを書き入れていく。
作業は20日ごろまでに終える見通し。吉沢住職は「コロナが収まってくれることが一番。どこで誰が感染してもおかしくない状況が続いている。来年は平凡でも安心して暮らせる1年であってほしい」と願っていた。
同寺は新型コロナウイルス感染防止のため、二年参り、初詣とも参拝者に分散参拝を呼び掛けている。大講堂前の特設会場では20日から縁起物の販売を始める予定だ。
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