今も現役の長野五輪「オフィシャルカー」
長野オリンピックは1998年2月7日に開幕。国中が日本勢の金メダルラッシュに沸き、長野の街は外国人などで溢れかえり熱気に包まれました。
【動画で見る】今も長野の街を走っています!
多くの人でにぎわった長野駅東口
当時、市民もボランティアとして活躍しました。こちらは送迎ボランティアの映像。この時、活用された車が…今も長野市を走っています。
西山利昭さん:
「ひび割れてきましたけど、エンブレムが『オフィシャルカー』という、ひとつの証明。一番の財産のような気がしています」
送迎ボランティアで活用されたオフィシャルカー
持ち主は西山利昭さん。市内の税理士事務所の代表です。車両は大会後、一般に販売されていました。
西山利昭さん:
「五輪に対する思い出、記念に残るものを購入したいというのがずっとあった」
所有者の西山利昭さん
西山さんがオリンピックの思い出を形にして、残しておきたかったのには訳があります。
西山さん一家は当時、ホストファミリーとなりカナダのモーグル選手の妹や婚約者を受け入れ、家族で親交を深めました。選手は前回のリレハンメルオリンピックで金メダルの実力者でしたが…
西山さん提供
西山利昭さん:
「必ず金メダルを取ってもらえるなというのができずに4位。その時に全員で悔しい思いをして、逆に涙を流しながら国際間の絆が強くなったような出来事が一番思い出に残っています」
NBS長野放送
オリンピックは家族の思い出。車を購入し、10年ほどはファミリーカーとして乗り、その後は事務所に置いて仕事に使っています。走行距離はなんと20万キロ。きちんとメンテナンスをしており、今も現役で活躍しています。
西山利昭さん:
「動いてるところを見てもらってオリンピックの車が走ってるなと、当時の長野のことを感じ取ってもらえればこの車の役割が非常に高くなっていく気がします」
車のエンブレムを見るたび当時の記憶がよみがえる西山さんです。
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