「プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」の5位入選の盾を手にするSUWAガラスの里の岩波社長
長野県諏訪市豊田の「SUWAガラスの里」は、旅行新聞新社(東京都)主催、観光庁など後援のコンクール「第43回プロが選ぶ観光・食事・土産物施設100選」で5位に選ばれたと発表した。ベスト10入りは17年連続で、5位は2018、19年に並ぶ最高順位。岩波尚宏社長(51)は「地元の皆さんや観光で諏訪を訪れた人たちのおかげ。今後も地域住民や観光客に喜ばれる施設運営をしていきたい」と話している。
同コンクールは昨年9~10月、全国の旅行会社に投票用紙1万4376通を送付し、添乗員らが評価。この集計を基に、旅行新聞新社や旅行雑誌の関係者が審査し最終決定した。表彰式は1月13日に都内であり、岩波社長が表彰状と盾を受けた。
同施設は新型コロナウイルスがまん延しだした2020年4月から年中無休だった営業形態を変更し、感染状況を鑑みながら再開と休館を繰り返した。年間の開館日は260日に減少。22年の来館者はピーク時の3分の1程度に落ち込んでいる。
一方で、1階にあるショップの全面リニューアルで土産物の販売に注力し、地元クラフト作家の発表の場「アーティストスクエア」や新設したイベント広場でのマグロ販売、駐車場などを使用したレイクマルシェなどで誘客を図った。コロナで大型バスを使った団体客が激減していることから、県内外の小・中学校、高校の修学旅行を受け入れ、約1万人の児童、生徒がガラス製作体験などを行った。
岩波社長は「諏訪湖スマートインターの開通を見据え、諏訪でしか購入できない土産物を模索し、今まで諏訪を訪れなかった層を開拓していきたい」と話している。
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