今井敦市長が3日の定例記者会見で明らかにした。協定により、狛江市が茅野市の森林整備の資金を出すことになる。締結式には狛江市の松原俊雄市長が出席し、両市長が協定書に署名をする。カーボンクレジットを盛り込んだ協定を自治体間で結ぶのは、茅野、狛江両市にとって初めて。
会見で今井市長は「市民と県外の企業が森林整備を協力して行い、交流を深めているケースは聞いているが、市内にはカーボンクレジットを盛り込んだ協定はない。脱炭素社会の実現に向けたモデルケースをつくることができれば」と期待を寄せた。
今井市長によると、松原市長とは同じ大学を卒業した縁で知り合った。昨年10月ごろに狛江市側から申し出があり、両市間で協議を重ねてきた。
東京都多摩地域にある狛江市は世田谷区や調布市、 神奈川県川崎市などに隣接する東京のベッドタウンで、人口は約8万3000人。面積は6・39平方キロメートルで、茅野市の266・59平方キロメートルの約42分の1。宅地開発が進み、市内から排出される温室効果ガスの排出量を市内の緑地だけで吸収するのは難しいという。[/MARKOVE]