凍らない諏訪湖を眺める総代ら。岸辺には「しぶき氷」が見られた
25日の長野県内は冬型の気圧配置が続き、気圧の谷や寒気の影響を受けて、県内の広い範囲で最高気温が 氷点下となる真冬日になった。長野地方気象台によると、諏訪の最高気温は氷点下4度、最低気温は今季最も低い氷点下9.8度を記録。一日を通して厳しい寒さとなったが、諏訪湖は凍らなかった。
御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)の同日の湖面観察には、気温低下による今季初の全面結氷を期待して総代ら12人が集まった。しかし湖面に氷は見えず、宮坂清宮司は「前日夜からの強風で激しい波が立ったため、結氷しなかった」と分析した。
同神社が計測した午前6時30分時点の気温は氷点下9.6度、水温は1.3度。どちらも6日の観察開始以降で最も低く、観察場所では強風の影響で湖岸に打ち付けた波しぶきが木の枝に着氷する「しぶき氷」が岸辺一帯に見られた。
宮坂宮司は「きょうの気温と水温は結氷する良い条件なのに」と残念がったが、「あすも冷えて穏やかな湖面になれば、みるみる凍ると思う。これほど寒い日は久しぶりなので、楽しい朝になった」と最後は笑顔を見せた。
同気象台によると、26日の最低気温は氷点下12度の見込み。
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