青木島遊園地(長野市)
長野市の公園廃止問題の続報です。24日、「青木島遊園地」の存続を求める地元の有志の会が長野市に要望書を提出しました。一方、市への取材で「騒音」対策を講じた後の2009年度以降、隣接する児童センターに寄せられた、遊園地の騒音に対する苦情は2021年3月の1回だけだったことがわかりました。
青木島遊園地の存続を求める地元有志の会・金田要司会長:
「子どもたちの思い住民の思いがつまってます」
長野市に要望書を提出したのは青木島遊園地の存続を求める地元有志の会です。
青木島遊園地は「子どもの声がうるさい」という一部の住民の苦情をきっかけに、3月での廃止が決まっています。
「青木島遊園地の存続を求める地元有志の会」が長野市に要望書を提出
有志の会は24日、存続に向け荻原市長との対話の場を設けるよう求めました。
要望書を受け取った都市整備部は「市長に要望を伝える」との回答に留まりました。
「青木島遊園地の存続を求める地元有志の会」の記者会見(1月23日)
有志の会は地元・更北地区の住民などおよそ20人が参加、1月22日に発足、23日に市内で記者会見を開きました。
(会見で要望書を読み上げる)
「多くの住民が青木島遊園地の存続を心から願い惜しみない応援をしてくれています。これが地元の偽りのない声であることをぜひご理解いただきたいと思います」
会では、市に廃止を求めた地元区長会とも話し合いを持つことにしています。
青木島遊園地(長野市)
また、仮に存続が決まった場合、休眠状態となっている公園の「愛護会」を立ち上げ直し、草刈りなどの維持管理にも携わりたいということです。
青木島遊園地(長野市)
青木島遊園地は地域の要望で2004年に市が開設しましたが、まもなく一部の住民から「子どもの声がうるさい」などと苦情が寄せられるようになり、その後、市は遊具の移設や出入り口の位置を変えるなど騒音対策を講じました。
24日、市への取材で2009年度以降は隣接する児童センターに寄せられた、遊園地の騒音に対する近隣住民からの苦情は2021年3月の1回だけだったことがわかりました。
2022年1月に地元区長会の要望もあったことから、市は2023年3月での廃止を決めたとしています。
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