同漁協が提案したのは、諏訪湖沿岸域で水生植物が生息する「エゴ」を人工的に造成し、生態系や魚介類の回復につなげる事業。県は23年度、諏訪湖に昔から生息するタモロコ、モツゴ、ウキゴリ、テナガエビの4種が産卵、生息できる環境をつくりたいとしている。現段階の事業費について998万円と見込んでいる。
県民参加型予算をめぐって同振興局は「”諏訪の湖には魚多し”復活プロジェクト」をテーマに事業提案を募り、審査対象になった8件について、県政モニターが昨年12月に審査した。同振興局企画振興課は漁協の提案を選んだ理由について、「これまで行き届いていなかった生態系保全に最も沿った提案で、県政モニターの評価も高かった」としている。
他に審査対象になった水草ヒシの刈り取りプロジェクトや、しゅんせつの手法検討で民間と行政が連携する仕組みづくりなど7件についても県は、提案者の取り組みのサポートや県としての事業化の可能性を検討したい―などとしている。[/MARKOVE]