諏訪大社上社本宮に建つ一之御柱の前で木やりを披露する諏訪市木遣保存会の会員
諏訪市木遣保存会は8日、諏訪大社上社本宮(長野県諏訪市)と下社秋宮(下諏訪町)で木やりの新春奉納を行った。次回の御柱祭(2028年)に向け、改めて木やり文化の継承を誓い、自慢の喉を披露した。
上社本宮には保存会員16人が参集。会員は幣拝殿で祈祷を受けた後、代表4人が斎庭で神前に木やりを奉納。一之御柱の前では会員一人ずつが木やりを披露した。「皆さまご無事でお願いだー」の木やりに、訪れた参拝客がしきりにカメラを向けていた。下社秋宮では22人が参拝した。
保存会の竹森笑子会長(68)は「去年の御柱祭は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、山出しがトレーラー搬送になるなど残念だった。いよいよ次の御柱祭に向けた6年間が始まる。御柱祭に不可欠な木やりは地域の大切な伝統文化。地域の伝統をしっかりと継承し、次の世代に伝えていきたい」と話していた。
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