長野市 荻原健司市長
長野市の公園廃止問題です。存続を求め署名活動を行っていた住民有志は、集まった4500筆余りを市長に提出しました。市長は「廃止の決定は変えない」とした上で「住民に経緯を説明する場を設けることを検討する」などと話しました。
【動画で見る】存続求める”署名4574筆”を住民有志が長野市に提出 荻原健司市長「廃止決定変えない」とした上で「住民の声を拾う場を」
青木島遊園地(長野市)
「子どもの声がうるさい」という住民からの苦情をきっかけに、長野市は青木島遊園地を2023年3月で廃止することを決めました。
署名活動(長野市 12月24日)
(署名活動 12月24日)
「青木島遊園地の廃止の再考をお願いしています」
署名の集計(長野市 1月5日)
「子どもを犠牲にしてほしくない」と住民有志らでつくる「青木島遊園地を考える会」は、存続などを求めこれまで市内各地で署名活動を行い、4574筆を集めました。内訳は市民2940、市外1328、オンライン306で、目標の8000には届きませんでした。
署名を荻原市長に提出(長野市役所 1月6日)
考える会は6日、署名を市長に提出。改めて、「廃止の決定を考え直してほしい」と訴えました。
青木島遊園地を考える会・小嶋小百合代表
青木島遊園地を考える会・小嶋小百合代表:
「年末年始の22日に告知して、それからの集まりとしては非常に多いのではないかと思う」
青木島地区住民・金田要司さん
青木島地区住民・金田要司さん:
「最も犠牲になるのは子どもだと思う。住民の一人として耐え難い結論」
長野市・荻原健司市長
一方、市長は「廃止の決定は変えない」とした上で、次の様に述べました。
長野市・荻原健司市長:
「改めて行政から区長会の皆さまに説明の機会が必要か確認しつつ、地域の皆さまの声を拾っていきたいと考えています」
考える会は1月末まで署名活動を続け、改めて市長に提出することにしています。
青木島遊園地を巡る経過
青木島遊園地は地域の要望で2004年に市が開設しましたが、まもなく1軒の住民から「子どもの声がうるさい」などと苦情が寄せられるようになりました。
その後、市も遊具の移設や出入り口の位置を変えるなど対策してきましたが解決しませんでした。
青木島遊園地(長野市)
2022年1月に地元区長会の要望もあったことから、市は2023年3月での廃止を決めました。
また、この場所の借地で税金を払い続けなければいけないことも理由の一つにしています。
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