諏訪湖で羽を休ませるコハクチョウ=岡谷市長地権現町の下諏訪町境付近
諏訪湖の冬の風物詩となっているコハクチョウが今季も飛来した。保護・観察活動を行う「諏訪湖白鳥の会」(白田正夫会長)が22日、第1陣とみられるコハクチョウ4羽を長野県岡谷市の横河川河口付近で確認。昨季の12月20日より2日遅い初飛来の確認だったが、これでコハクチョウの諏訪湖への飛来は1974年から49季連続となった。
同会によると、同日午前10時ごろ、湖畔を訪れた人が4羽を見つけたといい、その後駆け付けた白田会長が確認した。4羽は午後0時30分ごろ、他の野鳥の群れから離れるように下諏訪町境へ移動し、飛び立つそぶりも見せずゆっくりと長旅で疲れた羽を休ませていた。
40年近く諏訪湖のハクチョウを見続ける同会の花岡幸一事務局長は「昨季の飛来総数は44羽。一昨季の100羽余から大きく減った。飛来する時期も年々遅くなり、滞在期間も短くなっている」とし、「昔より東北や日本海側で積雪が少なくなり、南下しなくても田んぼで餌が確保できるからでは」と推察した。
それでも、長旅を経て無事に諏訪湖を訪れたコハクチョウを「よく来てくれた」とねぎらい、「1月下旬から2月中旬が飛来のピーク。100羽くらい来てくれたらにぎやかでいいね」と期待した。
同会は見学者に対し、餌は与えず、規制ロープの外から静かに見守るよう呼び掛けている。
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