大阪から移住してパン店を営む谷口美樹さん
特集は、長野県信濃町の野尻湖畔にある人気のパン店です。大阪から移住した女性が、使われなくなっていたバスの停留所を改装して店を開き、地域のにぎわいづくりにも一役買っています。
【動画で見る】野尻湖畔の人気パン店 こだわりは「小麦粉」と「具たっぷり」
■ 野尻湖畔にある人気のパン店
EN BAKERY 39!(長野県信濃町)
オーブンから次々と取り出される焼きたてのパン。売り場には食パン、総菜パン、カンパーニュなどさまざまなパンが所狭しと並んでいます。
ここは信濃町の野尻湖畔にあるパン店「EN BAKERY 39!(エン ベーカリー サンキュー)」。夏の観光シーズンが終わったこの時期も、絶えず客が訪れていました。
店頭に並ぶパン
長野市から:
「めっちゃ、うまいです」
「わたしの一押し。生地もおいしいし、甘すぎないところも最高です」
上越市から:
「繁盛するのもわかる。どれを食べてもだいたいおいしい」
店主は大阪出身の谷口美樹さん(39)。「縁」あって信濃町に移住。2年前、念願の店をオープンさせました。
店主の谷口美樹さん
EN BAKERY 39!・谷口美樹さん:
「人が優しくて、田舎暮らしの大変さとかをそこまで感じずに、助けてもらいながら楽しく生活できているので、のんびりしたところでパン作れるのは心穏やかにできるなと思っていいなと」
■ こだわりは「小麦粉」と「具たっぷり」 40~50種類のパン
夜のうちからパンを作り始める
午前3時半―。夜のうちからパンを作り始める谷口さん。生地作りから焼き上げまでを一人で行っているため、営業は週3日(水・土・日)が限度。でも、パン作りに妥協はありません。
EN BAKERY 39!・谷口美樹さん:
「焼き菓子も合わせて40~50種類ぐらいになるようにしている」
「小麦粉の種類」と「具の量」にもこだわりがあります。小麦粉は国内外の8種類を焼き上げるパンに合わせて、味や食感が良くなるよう組み合わせています。
具はたっぷり
そして、パンにはさむクリームや総菜はたっぷりと。
EN BAKERY 39!・谷口美樹さん:
「具はたっぷり入れたい感じ。中身が少ないと残念な気持ちになっちゃうので、なるべくたっぷり」
■ 信濃町の良さを感じて…縁を大切に
大阪の人気店で修業(提供:谷口さん)
大阪の人気店で修業を積み、腕を磨いてきた谷口さん。4年前、信濃町を訪れたのが移住のきっかけとなりました。「自分の店を持ちたい」と店を辞めて大阪で物件を探していたころ、知人に信濃町のスキー場で営業するキッチンカーの手伝いを頼まれました。当初は1カ月だけの予定でしたが…。
EN BAKERY 39!・谷口美樹さん:
「スキー場でホットドッグを売る仕事をして、それがきっかけで信濃町の良さとか、人の良さとか、長野県いいなみたいな感じで、スキー場のシーズン中に移住と起業を決めた」
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