資料 アニサキス 提供:長野県
長野市保健所は16日、市内でサバの刺身を食べたこによるアニサキスを原因とした食中毒が発生したと発表しました。
市保健所によりますと、11月10日午後7時頃、新潟県の販売店で購入したサバ4尾を刺身にして家族3人で食べ、このうち40代の女性1人は11日午前2時頃に激しい胃の痛み、吐き気、発熱の症状があらわれ、この日の午前9時40分頃、市内の病院を受診しました。午後2時頃、医師から市保健所に「腹痛を訴え受診した患者の胃からアニサキスを摘出した」旨の連絡がありました。
市保健所は、患者の症状や医師の届出があったことなどからアニサキスによる家庭での食中毒と断定しました。
この販売店では、漁獲した魚などをそのまま販売していることから、管轄する新潟県はアニサキスによる食中毒の予防を注意喚起するよう指導したということです。
アニサキスによる食中毒は、主に海産魚類を生で食べた後、その魚類に寄生するアニサキス属線虫が胃や腸の壁に刺入して引き起ります。海産魚類を生で食べた後、1~36時間(多くは8時間以内)の潜伏期間を経た後、胃や下腹部の激しい痛み、嘔吐などの症状があらわれ、
血圧下降、呼吸不全、意識喪失などのアレルギー症状を起こすこともあるということです。
市保健所は、次のように予防を呼びかけています。
【予防方法】
①刺身を購入する際は、冷凍処理(-20℃以下で24 時間以上)されたものを選びましょう。
②鮮度良好な海産魚介類の筋肉内にアニサキスが寄生している例も確認されています。加工処理されていない魚を1 尾単位で購入した際は、十分加熱してから食べましょう。
③アニサキスは傷を受けると死滅するので、冷凍処理(-20℃以下で24 時間以上)されていない刺身は細かく切ったり、よく噛むことで虫体に傷をつけることができれば予防できます。
市保健所は、海産魚類を生で食べた後、胃腸に症状があらわれた場合には、アニサキス症やその他の食中毒の可能性もあるため、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
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