長野放送
長野市の人気パン店では前日の円相場で価格を決める「1ドルぱん」を販売しています。円安や物価高騰でパン店も消費者も大きな影響を受ける中、少しでも楽しんでほしいと始めました。
バラエティーに富んだ「総菜パン」に、あんこがぎっしりの「あんぱん」。
長野市のパン店「ピクニック」です。
手作りのパンがずらりと並ぶ中、1種類だけ「円」ではなく「ドル」表示のパンが…。
ピクニック・内村信也製造部長:
「値段は前の日の為替相場をもとに設定しています」
その名も「1ドルぱん」。
前日の円相場で価格が決まります。
品は日替わりで、今は180円くらいのパンから一品選んでいます。
8日はおかかとマカロニのパンが146円でした。
10月下旬から始め、これまで1ドルは140円から150円ほどで、基本的にはお得な商品となります。
物価高で小麦粉やマーガリンの価格が高騰し、一部は値上げせざるを得ない状況です。
苦境が続く中ですが、「1ドルぱん」で少しでもお得に、そして、消費者に楽しんでほしいと企画しました。
ピクニック・内村信也製造部長:
「やるんだったら楽しんだ方が勝ちですから。客にもせっかくだから他の目線で商品を見てもらいたい」
客:
「きょうはちょっと安いか」
「その日によって物も値段も違うので来るたびに何だろうと楽しみにしている」
客とのコミュニケーションのきっかけにもなっているという「1ドルぱん」。
政府や日銀の為替介入が安く買える「チャンス」だということです。
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