出展ブースを見学する親子。最終日は多くの家族連れが来場した
長野県内最大の工業見本市「諏訪圏工業メッセ2022」(同実行委員会主催)は15日、3日間の日程を終えて閉幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった対面開催に、出展社関係者からは「対面に勝るものはない」と好評の声が聞かれた。土曜日となった最終日は家族連れも多く訪れ、ものづくりの魅力に触れていた。
諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地) を主会場に開いた同メッセ。約390の企業や団体が出展した主会場には、2日目までは各企業の制服やスーツ姿のビジネスパーソンや学生の姿が目立ったが、15日は親子連れが目立った。
同市城南小学校5年の児童(10)は、前日、学校の授業の一環で訪れたが、ゆっくり見学するため父親、弟(9)と来場した。児童は「大きな機械がゆっくり見られて面白かった」。弟は「初めてメッセに来た。会場が広くてびっくりした」と話した。
久々の対面開催で会場は活気に満ちた。3日間の来場者数は1万4364人(速報値、主催者発表)で、直近開催の2019年の2万7841人から大幅に減少したが、出展した企業関係者は商談や製品PRで手応えを得た様子。精密加工の太陽工業(同市)営業部の川上将樹主担当は「来場者の顔を見て雑談することで、ビジネスチャンスを広げることができるので、対面は重要」と話していた。
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