結婚式衣装でのパラグライダー飛行を終えて着陸した石田健祐さん(左から2人目)と妻の静香さん
伊那市地域おこし協力隊の石田健祐さん(34)は26日、妻の静香さん(33)と共に結婚式の衣装を身に着けてパラグライダーで同市横山の空を飛ぶ「ウエディングフライト」に挑戦した。昨年12月に入籍した記念として、さらには自身が活動する伊那西地域の魅力発信につなげる試み。フライトや着陸など一部始終を撮影し、地域PRの動画として活用する予定だ。
石田さんは2021年4月に着任。伊那西地域応援サポーターとして移住定住促進などに取り組んでいる。
石田さんは披露宴の内容を考える中で、横山で体験したパラグライダーにヒントを得て今回のイベントを考案。私人としての企画だが多くの人に「自分たちのように伊那西地域を楽しんでほしい」という願いを込めて準備した。
パラグライダーは、同市横山でアクティビティ体験を提供する企業「ASOBINA」が協力。同社の飛行コースを活用した。
タキシードとドレスを着た新郎新婦は午前10時半ごろ、鳩吹山の山頂(標高約1300メートル)から飛び立った。各自に同社スタッフが1人付き添って飛ぶ「タンデムフライト」で10分ほど宙を舞った。
上空では鳥よりも高い眺めだったという。静香さんは「景色が色鮮やかで絵画を見ているようだった。一生の記憶に残る忘れられない出来事になった」と振り返った。
石田さんは大勢の協力で実現できたことに感謝し「最高のウエディングフライトになった。地域の方のおかげで今の幸せがある。他の人にも届けたい」と話していた。
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