9月だけで2000品目以上が値上げ
家計に厳しい「値上げの秋」。食料品などで価格が上がるのは、9月だけで2000品目以上に上ります。人気の菓子類ではカルビーのポテトチップスやじゃがりこ、江崎グリコのポッキー、ロッテはパイの実など。他にも、雪印メグミルクがネオソフトなどの家庭用マーガリンやチーズ、マルハニチロはアサリやホタテの缶詰をおよそ5%から20%値上げします。食品以外では、タイヤも。住友ゴム工業とブリヂストンが、夏用と冬用とも出荷価格で最大8%まで引き上げます。「値上げの現状」を長野市内の食品スーパーとタイヤ店で取材しました。
【動画で見る】「値上げの秋」 菓子に乳製品、タイヤ…9月は2000品目以上 10月には6500品目以上も
長野市のスーパーマーケット
こちらは長野市のスーパーマーケット「ラ・ムー長野店」。
客:
「懐が厳しいんできついです」
「年金生活だから苦しいですよね。1年で何回も上がっていってしまうから…」
「みんな高くなってるんですよね。考えながら買っています」
相次ぐ値上げに買い物客からは嘆きの声が聞かれました。
今年の食品値上げ
帝国データバンクによりますと、今年に入り食料品の値上げは8月までにすでに1万品目超え。9月だけでもさらに2424品目以上が値上げされるとみられています。
店にとっては、値上げが買い控えにつながるのは避けたいところ。値上げ幅を抑えるためにも、照明を一部消したり、消費期限が近いものを早めに割引対象にして廃棄を少なくするなど経費を抑える工夫をしています。
ラ・ムー長野店・熊井宏明店長:
「ダメージはあるんですが、できるだけ企業努力で工夫をしながら価格を上げないように、抑えられるように努力しています。不安はないとは言い切れないが、どこまで客に還元できるか日々考えている」
カー用品専門店
一方、長野市のカー用品専門店「オートバックス長野店」では…。
(記者リポート)
「こちらの冬用タイヤ、今年はまだ8月なのに注文が増えているそうです」
冬用タイヤは例年11月ごろに購入が増えるのが普通で、8月に注文が増えるのは「異例」です。原因は「値上げ」。主なタイヤメーカーはタイヤの原材料や輸送費の高騰を受けて今月からの値上げを発表。これを受けて「駆け込み購入」する人が増えたということです。
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