長野放送
世界平和統一家庭連合「旧統一教会」と政治を巡る問題です。NBSの調べで長野県内19の市長のうち9人に接点があったことが分かりました。関わりが地方自治体の長にも及んでいる現状が浮き彫りとなっています。
上田市・土屋陽一市長:
「今年3月の市長選挙で(世界平和統一家庭)連合と関連があるとされている「長野県平和大使協議会」から後援会のリーフレットを配布したいという申し出があったため渡し、案内があり会合に参加した」
上田市の土屋市長は22日の会見で、3月の市長選で旧統一教会の関連団体から応援を受けたことを明らかにしました。
当時は「関連団体との認識はなかった」とし、「多くの人に公約を知ってもらうために行った」と話しています。
また、去年7月には教会と関連がある「世界日報」の取材を受けたほか、関連団体主催の自転車イベント「ピースロード」に関し表敬訪問を受けたということです。
上田市・土屋陽一市長:
「関連団体だとその時ははっきり認識しなかったことは今後、活動していく上では一つの糧として一線を画していきたい」
須坂市の三木市長も23日の会見で接点があったことを明らかにしました。2020年にピースロードの関係者の表敬訪問を受けた際、横断幕に応援メッセージを書いたとしています。
旧統一教会の関連団体との認識はなかったものの、懇談中に違和感を感じ、その後の調べで関連が判明したということです。そのため、去年と今年も訪問の打診がありましたが断りました。
須坂市・三木正夫市長:
「(懇談中)世界平和の話をするときに、なぜ韓国の話だけするのか不自然さを感じた。お付き合いする方については、きちんとした対応をしなければ支援者に申し訳ない」
小諸市の小泉市長は去年7月に「ピースロード」に激励のビデオメッセージを寄せたほか、世界日報から街づくりに関して取材を受けていました。
「関連する団体と認識はあったが長らく社会問題や事件となる報道に接していなかった」とし「街のPRになる」と考えたということです。
小諸市・小泉俊博市長:
「当市の対応がわれわれの意図と違った目的に利用されていたとすれば大変遺憾であり、旧統一教会系の団体との関係は絶たせていただく」
接点があった9人の市長です。VTRにあった3市長のほか荻原長野市長、湯本中野市長、今井茅野市長、柳田佐久市長、花岡東御市長、金子諏訪市長です。
選挙の際に応援を受けたのは荻原長野市長、土屋上田市長の2人。
多くの市長は「ピースロード」関係者の表敬訪問を受けたり「世界日報」の取材を受けたりしていました。
関連団体と認識がなかったとしたのは6人の市長です。旧統一教会側が地方にも関わりを広げてきた現状が浮き彫りとなっています。
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