タイ向けのプロモーションで活用する動画製作に向けた撮影現場=茅野市湖東
長野県茅野市の、ちの観光まちづくり推進機構(DMO)は、タイ向けのインバウンド(海外誘客)戦略として、都内の広告代理店と協力し、22日から市内の観光動画の製作に取り組んでいる。アフターコロナを見据え、タイ向けのプロモーションやインターネット交流サイト(SNS)を通じた情報発信に活用する。
広告代理店のインタセクト・コミュニケーションズが公募したタイ向けPR動画の製作企画にちのDMOが応募し、大阪市とともに選ばれた。同社は中国、台湾、タイなどの東アジア圏域への情報発信に強く、ちのDMOはアジア圏域への海外プロモーションに力を入れていく方針。撮影は2泊3日の日程で費用は会社側が負担する。
動画はタイ出身の女性と日本人の女性が市内各地を旅する企画。22日は古民家を一棟貸しする「ヤマウラステイ」の体験で茅野市湖東の古民家宿泊施設「清水(キヨミズ)」を訪れ、地元住民から凍み大根などを使った煮物などの郷土料理作りを教えてもらった。体験したパンサシ・パタウィパンナパットさん(30)は「都内では感じられない日本の暮らしを味わえる。地元の人との触れ合いが楽しい」と興味深げだった。
24日までの撮影では、車山、白樺湖、蓼科湖などを高級オープンカーで巡り、それぞれの魅力を発信する。ちのDMOでインバウンドを担当する中国出身の高文文(コウブンブン)さん(36)は「海外の旅行会社に売り込む際、これまでは写真が中心だったが、動画の発信力は大きいと感じている」と話した。
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