高遠町観光案内所前に用意された出題パネルを見て、知恵を絞る子どもたち
長野県伊那市高遠町のご城下通り一帯にある石碑や建造物を巡り、クイズに答える高遠「謎解き町歩きゲーム~時間泥棒からの挑戦状~」が11日に始まった。同市高遠商工観光課が、主に市内小学生らを対象に企画。言葉遊びなどの要素を取り入れつつ、楽しみながら地域の歴史や文化に触れてもらう。10月10日まで。
子どもたちが自分の住む地域に親しみ、誇りを持つ切っ掛けづくりを目指す。夏の高遠町を盛り上げる催しにしようと、同市の地域おこし協力隊が準備した。
謎は花の名前や石碑の文言にちなんだ8問で、すべて正解すると合言葉が完成して景品をもらうことができる。高遠町観光案内所や建福寺、こひがん地蔵尊などを訪ねると出題パネルや解答のヒントがある。解答用紙の配布と景品の受け渡しは同案内所で。問題は信州大学の学生らでつくる「信大回廊」が制作した。
初日は午前中から家族連れが訪れ、子どもたちは謎解きにチャレンジ。頭をひねる姿もあったが「いろんな問題があって楽しかった。観光もできた」などの声が聞かれた。
家族4人で挑戦した西箕輪小の児童は「面白そうな問題があった。高遠がどんなまちなのか知りたい」と気合十分。40代父親も「こうした機会に、いろいろなことを知ることができて良い」と話していた。
高遠の観光促進を担当する協力隊の吉澤祐佳さん(25)は「普段は何気なく歩いている通りだけど、何かの気付きや発見をしてもらえるとうれしい」と期待していた。
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