宝物を虫干しして状態を確認する八剱神社の関係者ら
長野県諏訪市小和田の八剱神社は6日、同神社で所蔵している宝物の虫干しを行った。同神社の総代33人が宝物庫から約200点を丁寧に取り出し、斎館大広間に陳列。台帳と1点ずつ照らし合わせて状態を確認し、改めて神社の歴史に触れた。
宝物の虫干しは、毎年この時期に実施。大広間には諏訪湖の御神渡りを記録した「御渡帳」や古文書のほか、武将から寄進された刀剣類、甲冑、種子島銃なども並んだ。お舟祭りの行列の先頭に飾られたとの記録がある木像の「相撲人形」や徳川家康の六男で、諏訪で没した松平忠輝公ゆかりの刀掛けなど貴重な品もあった。
総代らは白手袋をはめ、貴重な品々を壊さないように、丁寧な作業を続けた。大久保一大総代(72)は「貴重な品々に接して、総代としての責任を感じる」と緊張気味。宮坂清宮司は「氏神の歴史に触れる機会は少ない。総代の皆さんに歴史を感じるとともに、神社への親しみも感じてほしい」と話していた。
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