東京都・27日午後
10月22日にスピードスケート選手として最後のレースを終えた小平奈緒さんが27日、引退会見を開きました。今後は講演活動などをしながら、信州大学の特任教授として教壇にも立つということです。
27日午後、都内で「引退会見」に臨んだ小平奈緒さん。すっきりした表情でオリンピックでの金メダルをはじめとする現役生活を振り返りました。
小平奈緒さん:
「山あり谷ありのジェットコースターのような日々だった。一度も後ろを振り向くことなく、常に前を向いて歩いてこられたなと」
5日前、小平さんは満員のエムウェーブで現役最後のレースを終えました。
小平奈緒さん:
「私の表現出来る全てを描けたと思いますし、あの場にいたすべての人があの空気を作り出してくれていたと思うと今も心が震えます。無限の学びが含まれているのが(500mの)30数秒間。果てしなく追求できる時間」
今後も相澤病院に所属し、講演やイベントに参加するほか、母校・信州大学の特任教授として1年生にキャリア形成や健康科学の講義を行うということです。
小平奈緒さん:
「学生と共につくり上げていく授業、一緒に問いかけを考えてそれに対して一緒に考えられる授業ができればすごくいいものになるんじゃないかとイメージしている。(学生には)いろんな視点を持って、自分たちの生きたい世界を切り開いてくれるといい」
会場には、相澤病院の相澤孝夫理事長や結城匡啓コーチも駆け付けました。
相澤病院を経営する慈泉会・相澤孝夫理事長:
「平昌で金メダル取った時に『どうだ、俺は見る目あったんだ』と胸を張った。常に進歩を目指して努力をするというのがずっと見られたのがありがたい」
スケート選手としても「学び」を大切にしてきた小平さんの姿勢はこれからも変わりません。
小平奈緒さん:
「慣れ親しんだ氷の上とは違い、慣れない舞台での活動が増えてくるかと思いますが、『知るを楽しむこと』と、『唯一無二の自己表現』というこれまでのテーマを引き続き探求したい」
11月23日にはふるさと茅野市の「ナオ・アイスオーバル」で子どもたちと交流します。
長野放送[/MARKOVE]