諏訪市の諏訪湖で始まった第74回諏訪湖祭湖上花火The Legacy。湖上花火の名物「水上スターマイン」をほうふつとさせる花火が上がった
第74回諏訪湖祭湖上花火The Legacy(長野県諏訪市などでつくる実行委員会主催)が1日、15日間の日程で始まった。毎日午後8時30分から10分間、湖畔公園前の初島と台船からミニ水上スターマインを含む約500発の花火を打ち上げる。初日は企業1社が1日分の花火を提供する「協賛企業Day」で、打ち上げ時間に変更はないものの、尺玉を含む華やかな内容で花火ファンを魅了した。
湖上花火大会は戦後復興を願って1949年に始まり、終戦記念日の8月15日に行ってきた。盆地特有の迫力の音響効果が人気を集め、新型コロナ前の2019年は約4万発を打ち上げ、約46万人を動員した。花火大会としては全国屈指の規模を誇る。
新型コロナの影響で20年に初めて中止した大会は昨年、規模を縮小し、日程も分散するコロナ対応の新たなスタイルで復活。今年は「未来へつなげる諏訪湖祭の心意気」をコンセプトに掲げ、全国の煙火師から提供を受けた花火と協賛企業の思いをつなぎ、新型コロナの早期終息と平和を祈る機会とする。
初日の打ち上げ前には、諏訪湖の花火が重要シーンで登場する映画「百花」(9月9日全国公開)の川村元気監督と諏訪湖祭実行委員会会長の金子ゆかり諏訪市長の対談が野外音楽堂で行われた。公園内の高校生や家族連れは距離を取って静かに花火を見上げていたが、尺玉がドンと湖上でさく裂すると「うわーすごい」と感嘆の声が上がった。
協賛企業Dayは、市民に元気を届けたいと願う企業の思いを受けて新設した「特別な日」。15日間のうち1日と13~15日の4日間が設定されていて、初日はアサヒグループの三公商事が担当した。13日はTPR、14日がキッツグループ、最終日の15日はセイコーエプソンが諏訪湖の夏を盛り上げる。
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