黙とうするウクライナからの避難家族(長野県高森町・19日)
長野県高森町に避難しているウクライナの親子9人の故郷・ビンニツァが爆撃され、24人が死亡しました。悲惨な現状を知ってほしいと19日、避難家族が会見を開きました。
【動画】会見「日本人に現状を知ってほしい」
ボロセンコ・オレナさん:
「たくさんの人がいるところに爆弾が落ちるのは、絶対にありえないこと。これは何かの間違いだろうと思っていました」
悲痛な思い…。
高森町に避難しているウクライナの親子9人のうち5人は19日、故郷の現状を訴えたいと役場で会見を開きました。
7月14日、9人の出身地であるビンニツァ州の中心部で商業施設などがロシア軍のミサイル攻撃を受け、子ども3人を含む24人が死亡しました。
ベビーカーを押す4歳の女の子リザちゃん。爆撃により亡くなった一人です。母親のイリーナさんも片足を失いました。19日の会見では犠牲になった人を悼み、まず、黙とうを捧げました。
亡くなったリザちゃんと同じ年頃のダニエラちゃんを娘に持つスタシウク・ディナさん。心を痛めています。
スタシウク・ディナさん:
「亡くなった人たちに何もできないのがつらいです。こんなふうに亡くなってしまったのは、とてもつらくて悲しい」
9人はつながりのあった空手団体を通じて高森町に避難しました。
今回の爆撃の後、無事を確認していますが、パートーナーや親戚は今もウクライナに残っています。
避難家族は支援を呼びかけるとともに、一日も早く戦争が終わることを改めて願っています。
パリツカ・ユリアさん:
「こういうことを日本の人に知ってもらって、東側だけでなく、ウクライナ中に安全なところはないことを知ってほしい」
スタシウク・ディナさん:
「こんなことは一生、絶対、起こらないように願っています」
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