茅野市尖石縄文考古館で販売を始めたコーヒー豆「縄文ブラック」のパッケージを手にする宮本侑さん
長野県茅野市上原の創作料理店「まんま・みぃ屋」が申請し、今年春に同市の縄文関連商品に決まった「縄文ブラック」のコーヒー豆が尖石縄文考古館ミュージアムショップで販売されている。開発したオーナーの宮本侑さん(39)は「館内で国宝土偶などを鑑賞したあと、旅の思い出やお土産にしてもらえれば」と話す。
縄文ブラックは「黒いけど透明」の黒曜石をイメージした。海外産のコーヒー豆を水出し専用にブレンドし焙煎。手になじむとされる、三角形のおにぎり型の黒いパッケージに入れた。価格は1パッケージ(100グラム入り)800円(税込み)。
宮本さんによると、コーヒーの味はカフェインが少なく爽やかで、黒曜石のように切れがあるという。「コロナ下で大変な人も頑張ってもらいたい思いもある」と宮本さん。「縄文文化をコーヒーでも全国に発信できたら」と期待する。
同館の山科哲係長(48)は「縄文人はコーヒーを飲んでいなかっただろうが、黒い色には親しんでいた。縄文人が飲んだらビックリしただろうか―、こんな想像をして味わってもらってもよさそう」と話す。ショップは入館料不要。
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