朝の教室
大手生命保険会社が発表している人気職業のランキング。小学生の男女、いずれでもトップ10に入っているのが「教師」です。人気の職業ですが実は年々、志望者が減少し、対策が求められています。なぜ減っているのか。新人教師の一日に密着し背景と課題に迫りました。
中沢香名先生
午前7時30分。
城山小学校・中沢香名先生:
「おはようございます。(Q.朝早いですね)そうですね(Q.大体毎日このくらいに)このくらいに着くようにしてます」
城山小学校の中沢香名先生。今年、採用された新人教師です。
学校に到着すると担任をしている5年生の教室へ。
城山小学校・中沢香名先生:
「朝は子どもたちが来るのを待って、授業の準備をしたり、提出物も来るので提出物のチェックをしています」
準備していると児童が登校してきました。
城山小学校・中沢香名先生:
「おはよう」
新人教師・中沢香名さん(長野市・城山小学校)
人気職業の一つだった教師。しかし、近年、採用試験の志願者が減っていて倍率も下がっています。
今年の小学校の倍率は2.61倍。初めて3倍を下回りました。
教員採用試験の倍率(長野県)
3倍を切ると「人材の質の維持が難しい」と言われており、県教育委も「優秀な人材を確保する点から、極めて憂慮すべき問題」と捉えています。
このため、受験の条件や選考方法、試験日程などを見直す方針です。
信州大学の伏木教授は志願者が減った要因を3つ、挙げています。
「少子化の影響」「一般企業への流出」、そして3つ目は…。
信州大学学術研究院 教育学系・伏木久始教授
信州大学学術研究院 教育学系・伏木久始教授:
「ちょっと深刻な問題で、若い人たちにとって学校の教師の魅力が低下している。いろんな事件になったり、いろんな問題がメディアを通して語られ、『学校ってきつそう』『先生の仕事は大変だ』ってイメージがかなり一般化してしまった」
現場の実情はどうなのでしょうか。
城山小学校の新人教師・中沢香名先生の一日に密着しました。
1時間目
児童:
「これから1時間目の授業を始めます、お願いします」
1時間目は算数です。
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