高遠ダム(長野県伊那市)
梅雨が短かった影響による水不足も懸念されています。こちらは長野県伊那市富県の田園地帯。
コメ農家・埋橋隆さん:
「(今年は)短いどころか梅雨らしいものがなかった。とりあえず夕立でも何でも雨、降ってほしい」
20ヘクタールの水田でコシヒカリを育てる埋橋さん。これから一度、水を抜いて乾かす「中干し」作業を行い、その後、7月中旬に高遠ダムからたっぷり水を引き入れ稲を成長させます。
しかし、県企業局は28日、高遠ダムから取水する地域の農家に節水を呼びかけました。水の量は今のところ平年と変わりませんが、今後、雨の予報がないための対応です。
ダムから取水するのは三峰川沿岸の農地1800ヘクタールです。
コメ農家・埋橋隆さん:
「これからコメは水が必要な時期で大変。本当に(水を)止められたなんて言ったら、ちょっとアウトになります。ひたすら雨を待つだけ」
県企業局の節水協力は「まとまった雨が降るまで」としています。
気象台によりますと、梅雨の期間の降水量は北部・中部は平年並みか上回ったところもありますが、南部は軒並み下回りました。
今のところ節水用水は高遠ダムのみですが、県農政部は「このまま雨が降らない状況が続けばさまざまな場所で影響が出る。真夏に水が足りないと稲の生育が進まない」と懸念しています。
長野放送[/MARKOVE]