JOC山下泰裕会長
2030年の冬季オリンピック招致を目指す札幌市。そり競技は長野市のスパイラルを活用する方針を示していて27日、JOCの山下会長とともに視察に訪れ、改めて招致に向け協力を呼びかけました。
荻原市長とともに長野市のスパイラルを訪れたのは、2030年の冬季オリンピック招致を目指す札幌市の秋元克広市長とJOCの山下泰裕会長です。
1998年長野オリンピックの舞台となったスパイラル。国内唯一のそり競技場です。
しかし、年間2億円2000万円の維持費などが課題となり、2018年から製氷は休止されていました。
札幌市は経費削減のため既存施設を活用する考えで、そり競技はスパイラルで行う計画です。
招致に向けて機運の醸成が課題となっていて、秋元札幌市長、JOCの山下会長は長野からも盛り上げてほしいと呼びかけました。
札幌市・秋元克広市長:
「ゼロベースでつくるのは難しいので、既存の施設を使わせていただく」
JOC・山下泰裕会長:
「(五輪を)スパイラルで実現・招致できるよう、長野市民の皆さま、市長の力いただきながら進めたい」
長野市・荻原健司市長:
「1998年のオリンピック・パラリンピックを迎えたホストタウンとして、機運を長野市からも盛り上げていきたい」
費用負担の課題も残っています。オリンピック本番にかかる経費は、組織委員会が負担するとの覚書を札幌市と交わしています。
ただ選手強化などで大会前に製氷を行う場合の費用については決まっておらず、札幌市も「今後協議したい」としています。
2030年の冬季五輪は、来年5月から6月にかけ開かれるIOCの総会で決定する見通しです。
長野放送[/MARKOVE]