雨飾高原の鎌池(長野県小谷村)
新潟県境に近い長野県小谷村の雨飾高原では、緑が日々、その濃さを増しています。池のトレッキングに山菜料理と、この時期ならではの魅力でいっぱいです。
初夏の小谷村雨飾高原。16日、雨飾山の麓の鎌池は霧の中、水面にブナの木々を映していました。この時期はヤマアジサイの花などを楽しみながら爽やかな高原を楽しむことができます。
ヤマアジサイ
松本市から:
「1年に2、3回は来ますね。静かでこの池が何とも言えない、幻想的でいいですよね」
神奈川県から:
「風がないので湖面が止まっているから映りがいい。何回来てもここは素晴らしいな。新緑の森林浴というか、すごいホッとしますよね」
遊歩道をたどればおよそ1時間で池を1周できます。
散策の後は、車でおよそ15分の村営宿泊施設・雨飾荘へ。宿泊客には温泉に加えて、今だからこその楽しみが旬の山菜料理です。
雨飾荘の山菜料理
雨飾荘・沢渡光男料理長:
「この大葉のような形した植物が、イラクサという山菜。ちょっと採ると手いっぱいになる」
山菜は、料理長の沢渡光男さん自ら山に入っています。
雨飾荘・沢渡光男料理長:
「あまり開いていないようなウドがここに」
今はウドが旬を迎えています。
雨飾荘・沢渡光男料理長:
「太くてやわらかそうなウドはなかなか毎年、同じ所で採れるわけではない。ちょっと歩けばいろんなものが採れる。まだまだ今月いっぱいはいけると思う」
採ってきた山菜を早速、調理。この時期だけの贅沢です。
(記者リポート)
「かむたびにウドの強い香りが口の中に広がります。すごい風味豊かで、おいしいです」
雨飾高原
コロナ禍で雨飾荘も一時は休業を余儀なくされましたが、先月の予約は去年の同じ時期の3倍近くになりました。
雨飾荘・倉科由支配人:
「山あいの一軒宿や信州割スペシャルの恩恵もあり、すごく落ちているというわけではないが、全盛期に比べれば頑張っていかなきゃいけない時期かな」
山菜は今月いっぱい楽しめるということです。緑が濃さを増す雨飾高原。新型コロナの制限が解除されつつあり、山荘も観光客が本格的に戻って来てくれればと期待を寄せています。
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