昨年8月末の山梨-静岡間全線開通で、静岡市清水区から同町までの移動時間は約1時間半に短縮した。町は昨年度、長野、山梨、静岡の3県民を対象に無料キャンペーンを展開したが、7月に比べて10~11月は静岡からの来訪が大幅に増えたという。
今年度一般会計当初予算に事業費3000万円を計上しており、静岡県内での広告宣伝も始める。無料キャンペーンを利用した2万人にはアンケートに協力してもらい、満足度やニーズを調査。静岡市を中心とするエリアからの誘客促進や、今後の町の観光戦略に生かす考えだ。
町内の観光客数は年間70~80万人で推移する。町は、静岡からの新規顧客獲得が80万人の「壁」を越える鍵になるとし、「全線開通の恩恵を受ける観光地は他にもあり、地域間競争に負けないようインパクトのある誘客キャンペーンで先手を打ちたい」(産業課)としている。[/MARKOVE]