神事で祝詞を上げる手長神社の前島正宮司
霧ケ峰高原に観光シーズン到来を告げる開山祭が27日、長野県諏訪市郊外の霧ケ峰体育館で行われた。主催する諏訪観光協会や県、市、牧野農業協同組合の関係者ら約30人が参列。シーズン中のにぎわいや安全を祈願した。
例年開山祭は蛙原に建つ「霧鐘塔」前で行うが、この日は悪天候のため屋内で開き、恒例のグライダーの飛行も中止。新型コロナウイルスの感染拡大防止で、昨年に引き続き参列者を減らした。
神事では、体育館に設けらえた祭壇を前に手長神社(同市茶臼山)の前島正宮司が祝詞を上げ、参列者代表が玉串を奉納した。同協会の佐久秀幸会長は「霧ケ峰は諏訪湖や温泉と並ぶ市の観光名所。多くの人に訪れてもらえれば」とあいさつした。
同協会によると、昨年霧ケ峰を訪れた観光客は145万人で、2020年より5万人、コロナ禍前の19年より75万人少なかった。
県霧ケ峰自然保護センター(同市)によると、霧ケ峰では約1000種類の植物が確認されている。6月中・下旬にレンゲツツジ、7月上・中旬にニッコウキスゲ、8月にはマツムシソウがそれぞれ見頃となる。現在はスミレのかれんな花を楽しめる。
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