富士見町中心部に設けた新集荷所でネット注文者への発送準備をする組合員ら
長野県富士見町ルバーブ生産組合は23日、インターネット販売の注文者に向け、町特産野菜「赤いルバーブ」の集出荷を始めた。今季は町中心部の富士見区内に新たな集荷所を開設。同日は開所式を行い、さらなる生産振興とファンづくり、町の魅力発信への意気込みを新たにした。今月末からは大手百貨店を含めた本格出荷へ切り替える予定で、昨季実績を上回る5・5トンの出荷目標を立てている。
組合には105の個人・団体が加入する。新集荷所は組合員の利便性を高めることを狙いに、富士見郵便局近くの空き家を借りて開設した。
ルバーブはシベリア原産のタデ科の野菜で独特の酸味があり、町内産は茎全体が赤くなる。収穫・出荷は8月を除いて10月末まで続くが、初夏は酸味の強さ、秋はマイルドな酸味と赤の濃さが特長という。ジャムに加工したり料理や菓子の食材にしたりでき、新規のネット注文も増えているという。
季節外れの冷え込みもあったからか、「茎がいつもより細いかな」という生産者もいるが、全体的な品質はまずまずの様子。川合弘人組合長は「いい場所に集荷所を置くことができた。新たな出発点にしてさらに組合員と出荷量を増やし、全国に富士見町の名を広めたい」と話した。
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