長野放送
長野県軽井沢町が有事の際の一時避難を想定している廃線のトンネルで21日、住民対象の見学会が行われました。
長野・群馬両県にまたがる「旧信越線トンネル」。軽井沢町は、浅間山噴火や他国からの武力行使に備え、住民などがトンネルに一時的に避難する覚書を、所有する群馬県安中市と交わしています。
見学会には軽井沢町内の15の自主防災組織から約70人が参加しました。
トンネルは1997年の新幹線開通に伴い廃線となり、長さは439m。上下線で約2600人が短時間滞在できる想定です。
見学した住民:
「(ウクライナ侵攻も)今は対岸の火事ではない」
「何かのときに使えれば。(万が一のとき)避難しようと頭の片隅に入れておく」
藤巻進軽井沢町長:
「こういったことが無駄になればいい。浅間山の噴火も他国の武力攻撃もなく収まることが一番いい」
軽井沢町は5月から新たに町内の宿泊施設など40ヵ所を住民や観光客の一時避難施設に設定しています。
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