補ざおを立てる準備を進める上諏訪地区奉賛会と諏訪市建設業協会の建て方衆
諏訪大社御柱祭は舞台を長野県下諏訪町に移して14~16日、最終章の下社里曳きが行われる。秋宮、春宮の計8本の御柱は、山出しで曳き着けられた注連掛から曳行を開始。すべての御柱が16日までに秋宮と春宮の社殿の四隅に建てられる。
5月に入り、柱ごとの担当地区では注連掛での元綱の取り付けや里曳き曳行路の下見、建て方衆の段取りなど着々と準備を整えてきた。11日には大総代らが春宮と秋宮、注連掛に本番で使用する規制線を準備した。
里曳きは町中で繰り広げられる「神賑わいパレード」など華やかさが特徴。14日には町無形文化財の騎馬行列、15日には各地区の長持ちが練り歩き、曳行を彩る。
曳行は春宮一~春宮四がまず注連掛を出発。最も太い秋宮一が続き、秋宮二~四も次々と里を目指す。8本の御柱はいずれも春宮境内へ木落しされ、秋宮の4本は境内から大門通りを直進。難所の魁町のカーブを通過し、注連掛から約2.9キロの秋宮に曳き着けられる。
15日に春宮一、春宮二、春宮四の3本、16日に春宮三と秋宮4本の計5本の建て御柱が行われる。4月上旬に上社山出しから始まった御柱祭はいよいよフィナーレを迎える。
■建て御柱の準備整える
里曳きを2日後に控えた12日、秋宮一の建て御柱を担当する諏訪市の上諏訪地区奉賛会と同市建設業協会から約170人が参加して秋宮境内で準備作業を整えた。長さ13メートル、目通り直径40センチの補ざおを立ててワイヤを張ったほか、かぐらさん(車地)を固定し、雨に備えてそれぞれの道具にビニールシートをかけて保護した。
全員で安全を祈願した後、奉賛会の大久保一会長が「安全で素晴らしい建て御柱ができるよう皆さんのご協力をお願いします」とあいさつ。同協会の春間光也会長は「安全で素晴らしい曳き建てに向け、それぞれの持ち場、立場をしっかり確認して当日を迎えてほしい」と呼び掛けた。
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