資料:国会議事堂
今年夏の参議院選挙は、有力視される投開票日まであと2カ月となりました。1議席を争う長野県区にはこれまでに、現職1人、新人2人が立候補を表明しています。この内、2つの陣営は大型連休中も活発に動き、前哨戦は徐々に熱を帯びています。
立憲・現職 杉尾秀哉さん:
「今の政治に対して、健全なチェック&バランス、健全な監視役を果たすことができるのは私たちしかいないんじゃないでしょうか」
ニュースキャスターから転身し、2期目を目指す立憲民主党の現職・杉尾秀哉さん。連休中は各地で遊説や集会を重ねた他、8日には事務所開きもし、準備を着々と進めています。
参院選県区では2016年以降、「野党統一候補」が3連勝。しかし、去年の衆院選では、「共産党との距離の近さ」から立憲は非自民の票をまとめきれず、苦戦を強いられました。
そこで、今回は共産、社民とは直接の協定を結ばず、杉尾さんを支援する市民団体と両党の県組織が政策協定を結ぶ形にしました。共産色を嫌う連合系の労組や保守層に配慮しています。
立憲・現職 杉尾秀哉さん:
「こうした形でそれぞれの党が市民連合と結ばれたわけで、その中で、この長野県でなんとしても勝たなければいけない」
立憲・現職 杉尾秀哉さん(街頭演説):
「(自民政権下で)一部の人はもうかったかもしれないけど、多くの国民が置き去りにされて、まさにそういう人たちが今、一番、物価高の影響を受けている」
連休中は「新型コロナの影響や物価の高騰で生活苦が続く」とし、賃金の底上げや経済活性化、社会保障の拡充を訴えました。
立憲・現職 杉尾秀哉さん:
「一強政治をさらに進めるのか否か、今まさに真価が問われている。平和に対して思い入れの強い長野県の皆さんに訴えていきたい」
自民・新人 松山三四六さん:
「日本一安心できる、信州を日本一魅力的な県へ、三四六は必ず実行してまいります」
自民党から立候補予定の新人・松山三四六さん。タレントとして20年余り、県内のテレビやラジオで活動してきました。
参院選での連敗を止めたい自民党県連は、知名度の高さに期待して擁立を決めました。
連休中は浸透を図ろうと、遊説を重ねてきました。8日はタレント時代のファンに向け、出馬の経緯などを説明する場を持ちました。
自民・新人 松山三四六さん:
「先代たちが築いてくれた誇りある信州、次に誇れる信州としてタスキをつなぎたい。僕は徹底的に信州を宣伝しますから、徹底的にテコ入れしますから」
「信州を次世代に誇れる場所に」をキャッチコピーに、現役世代への社会保障の拡大などを政策に盛り込みます。
自民・新人 松山三四六さん:
「新型コロナが収束した後、傷ついた人々の生活と心を癒して、以前よりも新しい良い時代を構築していかないといけないじゃないですか。若い世代と成熟した世代がしっかり手を握り合って、新しい時代を全世代で作り上げていくんだと、強く訴えていきたい」
この他、県区ではNHK党から宮崎県出身で会社経営者の日高千穂さんが立候補を予定。
日本維新の会も候補擁立を探っています。
構図は定まったとは言えないものの、徐々に熱を帯びる前哨戦。参院選は6月22日公示、7月10日投開票の日程が有力視されています。
長野放送[/MARKOVE]