段ボールを使って椅子づくり(長野県塩尻市・学びの場「こすたば」)
こども食堂を運営する団体が学習支援です。コロナ禍で友だちとの触れ合いの機会が減る中、子ども同士がともに考え、教えあう環境づくりを目指します。
「長方形ってわかる?」
「長辺」
「長辺ってどれ?」
「そうです」
長方形について学ぶ子どもたち。でも、ここは学校でも塾でもありません。こども食堂などを運営するホットライン信州が、長野・塩尻市に新たに開設した学びの場「こすたば」です。
初回の25日は、段ボールを使った椅子作りに取り組みました。
ホットライン信州は、経済的に困窮する家庭の支援や子どもの居場所づくりのため、県内各地でこども食堂を開催。コロナ禍が続く今は困っている家庭が増えているとし、食品や文房具などの配布も行っています。
今回、新たに始めたのは「学びの場」の提供。休校も多く、友だちと触れ合う機会も減る中、「子どもたちが教え合い学ぶ楽しさを分かち合える場」を目指しています。
ホットライン信州・浅田崇裕事務局次長:
「ここは、誰かが一方的に知識を教えるものではなくて、お互いに教え合う、そうすることで学び以上の学びを得る」
みんなで助け合って椅子が完成しました。
参加した小学生:
「楽しかった!」
「難しかったけど楽しかった」
作った椅子に座って、宿題に取り組み始めると…
年上の小学生:
「あー惜しいな、教えてあげましょう」
年上の小学生が自然と下の子の宿題を見てくれていました。
利用はカンパ制で、寄付で集まった参考書や問題集を自由に使うこともできます。事前申し込みが必要ですが、誰でも好きな時に参加できます。
長野放送[/MARKOVE]