飲食店「もんも」での特別ビュッフェ(長野市穂保・15日)
台風19号災害から2年半。堤防決壊の被災地・長野市長沼地区の飲食店では15日、災害からの復興やコロナ禍からの回復を願い、地域の飲食店などの料理を集めた特別なビュッフェが提供されました。
大ぶりのチャーシューが入ったチャーハンに、ふっくらと焼き上げられたパン。さまざまな料理が並びます。
長野市穂保の飲食店「炭火焼肉・ジンギスカン もんも」。15日はビュッフェスタイルでの特別な営業です。並んでいる料理は、台風19号災害を乗り越えて営業を続ける地域の飲食店やパン店など9の団体に協力を呼びかけて提供してもらいました。
もんも店長・宮腰貴洋さん:
「一緒にコロナ禍と台風災害の中で応援いただきながら頑張っていますというのを見せられる場所をということで協力を呼びかけた」
2019年10月、台風19号による大雨で長野市長沼地区の堤防が決壊。甚大な被害が出ました。
「もんも」は、炊き出しなどの支援をしてきたボランティアが、地域に根差して復興を後押ししようと2021年にオープンした店です。
「特別ビュッフェ」は「もんも」のオープンから1周年に合わせ、災害からの復興・コロナ禍からの回復の願いを込めて企画。15日は、地元の住民などが訪れました。
来店した地元の住民:
「被災の時には本当に苦しんでいて(地域の店に)助けていただいた。こういうことをきっかけに助けになればという気持ち」
注文すると作ってくれる復興ラーメンは、被災した近くの飲食店が、全国から駆け付けた災害ボランティアのために提供していたラーメンです。
当時は寒かったため体を温めてもらおうと、しょうゆベースのスープにショウガを効かせているのが特徴です。
(記者リポート)
「スープにしっかりとショウガの風味が効いています。体が温まる感じがします」
災害から2年半。被災地は、住宅の改修が進んでいます。
一方で、地域を出た住民も少なくなく、コミュニティーの維持などが課題となっています。
店では、復興への歩みを写した写真の展示やチャリティーグッズの販売もしていて、被災地の現状を発信し、にぎわいも生み出していきたいとしています。
もんも店長・宮腰貴洋さん:
「被災地だからだけではなく、コロナの中でも頑張っているお店を地域の方に知っていただくことと、『地域を盛り上げるために頑張ります』ということでやっているので、そのいいきっかけになれば」
特別ビュッフェはランチ2000円、ディナー4000円。4月22日にも予定されています。
長野放送[/MARKOVE]