咲き誇るタカトオコヒガンザクラで覆われた高遠城址公園。桜は満開を迎え、訪れる人たちを魅了している
「天下第一の桜」と称される、高遠城址公園(長野県伊那市高遠町)のタカトオコヒガンザクラが満開を迎えた。園内各所で花を咲かせ、全体が桜に包み込まれたかのような光景が広がる。観桜客も連日大勢訪れ、活気を呈している。
タカトオコヒガンザクラ(固有種)は、やや小ぶりで強い赤みが特徴。同園には約1500本が植わる。樹林は県天然記念物の指定を受けるほか、「さくら名所百選(日本さくらの会)」にも選ばれている。
ことしの開花は5日で例年並みだったが、その後も温暖な気候が続き、10日に満開となった。満開の時期としては平年並みという。期間は、天候にもよるが、1週間ほど続く見込みだ。
同園では「さくら祭り」を開催中。桜雲橋をはじめ撮影スポットが多く、スマートフォンで自撮りする人も多い。夜はライトアップなどの演出を楽しめる。
祭りは、新型コロナウイルス対策を徹底。マスク着用やこまめな消毒、連絡先の確認などを求める。飲食も指定エリア内のみとした。
祭り以外に、街中を巡る人のための自転車レンタルサービス、高遠ダムのライトアップ演出など、さまざまな連動企画が展開されている。
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