山本涼太選手(長野県木島平村出身)
北京オリンピックです。やってくれましたね。長野県勢3人が出場したノルディック複合団体が見事、銅メダルを獲得。28年ぶりにつかんだメダルです。
県勢3人が出場した複合団体。前半・ジャンプが終わり日本はトップと12秒差の4位につけます。
後半・距離、一番手は渡部善斗選手。
強豪国に走力では劣るとみられた日本ですが、トップ集団にくらいつきます。
一走・渡部善斗選手:
「MVPはワックスマンだと思います。スキーは本当にすごく滑りました」
2番手の永井選手も先頭集団のままエース渡部暁斗選手へ。渡部選手は一時トップに立ちます。
地元・白馬村ではオンラインPV―。
2位でアンカーの山本選手へ。
三走・渡部暁斗選手:
「最期は『涼太、行け!』という感じで託して信じて待っていました」
山本選手は2位グループの中で懸命な走り。
所属先の長野日野自動車では同僚たちが応援―。
そして、ラストへ。
アンカー・山本涼太選手:
「正直言うと『オーストリア来るな』という感じで走っていた」
実況:
「日本、7大会ぶり団体、銅メダル」
1994年リレハンメル大会の「金」以来28年ぶりのメダル獲得です。
山本選手の上司:
「感動しましたね。最後の最後まで力を出し切った感じがした」
同僚:
「『がんばったね』と帰ってきたら伝えたい」
一走・渡部善斗選手:
「長いことメダル目指してやってきて時間かかりましたけど、やっとここまで来られた」
アンカー・山本涼太選手:
「表彰台に先輩方を上げたいというのがあったので、気持ちが先走っていた」
三走・渡部暁斗選手:
「この瞬間をみんなで共有できてうれしいし(日本複合界の)未来に対していいメダル」
一夜明けても選手の地元は喜びに沸いています。
白馬高校スキー部の後輩:
「世界トップの選手たちにずっとついて離されずにレースしたのがすごい」
村民:
「4人でメダルを取れるというのは、やっぱり団体は面白いね。弟さん(善斗選手)もやれやれと思っているんじゃないか」
アンカーを務めた山本選手の行きつけのステーキ店では、メダル獲得を祝う貼り紙が飾られていました。
デンバー店主・三井喜美雄さん:
「ゴール前のデッドヒートでは立ち上がって自分も走っていた。銅メダルを取った瞬間は『あぁ、本当に取っちゃった』みたいな。同じ木島平ですごく誇らしかった」
28年前に金メダルを獲得した荻原健司長野市長は…
長野市・荻原健司市長:
「こんなにうれしいことはありません。28年かけて、こういうところ(表彰台)に来たということは皆さんの努力の賜物。日本のノルディック複合の次に続く若手選手にも大きな励みになったと思います」
長く日本を引っ張ってきた渡部兄弟に、次世代エース山本選手。
チームの力でつかんだ銅メダルです。
長野放送[/MARKOVE]