NBS長野放送
長野県栄村はこの冬、7年ぶりに積雪が3メートルを超えました。除雪作業に追われる中、住民たちは豪雪地ならではの工夫で厳しい冬を過ごしています。
長野県の最北に位置する栄村
2月9日、天候が回復した栄村は一面の雪の中。村役場の観測で積雪は7日に3メートル20センチとなり、7年ぶりに3メートルを超えました。
住民:
「今年は雪多いね。こんなのめったにないね。去年から比べると今年は多いわ、大変だ」
こちらの男性が掘り出したのは…。
除雪していた男性:
「小屋の雪堀りです。12月から立て続けに降ってたので、大変には大変。重いです」
雪害対策救助員が作業
屋根から落ちた雪を片付けるのは、村が非常勤職員として雇用する「雪害対策救助員」。高齢化率54.2%の村内では、自力では除雪が難しい住民も多く、18人が活動しています。
救助員の男性:
「雪の量が多いからちょっと大変。今年は異常な感じだね。でも、栄村だからしょうがないですけど」
救助員に除雪してもらった住民:
「七十何年いるけどこんなに困ったことない。いやー助かるよ。助かる。待ってたんだよ」
たね
除雪で役に立つのが「たね」と呼ばれる池。湧き水で雪を溶かしてくれます。
住民:
「雪消すために池作って、地下水だからすぐ雪が消えます」
ほかにも、冬場の暮らしを支える知恵が…。
大根つぐら
住民:
「これは栄村で言う『大根つぐら』。こうやると大根が凍みない」
「大根つぐら」は保温性のあるわらで野菜を凍らせず新鮮に保つことができます。人々の絆と昔からの知恵で冬を乗り切ろうとしています。
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