茅野署の親善大使に委嘱された越中さん。プロレスの試合のように出陣式に登場した=茅野署
年末特別警戒と年末の交通安全運動(15~31日)を前に、長野県の茅野署は14日、原村と東京の二拠点生活を送るプロレスラーの越中詩郎さん(63)を同署の親善大使「令和応援軍」に委嘱した。越中さんは早速、同日に同署で開いた出陣式に登場し「茅野の街から犯罪をなくしていきましょう」と力強く呼び掛けた。
環境が気に入ったという原村に住まいを持ち、昨年秋ごろから東京と行き来している越中さん。今年から同署の特殊詐欺被害防止に向けた動画撮影や音声メッセージの録音などに協力。同署玄関には等身大イラストパネルも飾られている。
親善大使はプロレスラーの力強さを借りて安心安全なまちをつくろうと同署が依頼。第1号として独自に委嘱した。任期は来年3月末まで。交通安全や特殊詐欺被害防止活動に協力してもらう。同署で市川八史署長から委嘱状を受け取った越中さんは「真面目な市民の方をひきょうな手口でだますのは許せない。少しでも犯罪が減るよう力を貸せれば」と意気込んだ。
出陣式では諏訪市在住の声優岩波裕さん(50)が特別に呼び込みを行い、プロレスの試合をほうふつとさせるライトを浴びながら自身のテーマ曲で入場。「やってやるって!」の決まりぜりふをポーズとともに披露した。その後、駐車場で越中さんの合図でパトカーなど6台が巡回に出発。同署は期間中、夜間の検問やパトロール強化などを行うという。
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