長野県教委の会見(2021年12月14日)
2019年に長野県内の公立高校の男性教諭が女子生徒にわいせつ行為を行っていたことがわかりました。すでに教諭は退職していて、県教委は十分な調査をせず、懲戒処分も行っていませんでした。
県教委によりますと、2019年8月、県内の公立高校の男性教諭が女子生徒と一緒に日帰り温泉に行き、帰る途中の車の中で手を握ったり耳たぶを触るなどの行為をしたということです。また、男性教諭は生徒に対し、「今は手でしかつながれないけれど、高校を卒業したら他のところでもつながりたい」といった言動もあったということです。
女子生徒は別の教諭を通じて校長に申し出ましたが、校長は県教委に報告しませんでした。
その後、女子生徒の保護者が県教委を訪れ、処分をしてほしいと申立てましたが、県教委も十分な聞き取りを行わず、校長からの報告などから「わいせつ行為ではない」として処分はしませんでした。
男性教諭は翌年の2020年3月に定年退職しました。
今年2月、教職員から県総務部に事案の通報があり、県教委のコンプライアンスアドバイザー会議で議論した結果、「懲戒処分を行う事案であった」「県教委がわいせつ行為でないと判断したことは誤り」などととする報告書がまとめられました。
県教委は「指導的立場の県教委でも対策の認識が徹底されておらず、極めて遺憾」としています。
処分については、次回の教育委員会で決めるということです。
長野放送[/MARKOVE]