初公判の法廷 7日
今年3月、長野県安曇野市で母親に刃物で暴行を加え、住宅に火をつけて殺害したとされる女の初公判が開かれました。女は起訴内容をおおむね認めましたが、「刃物は使っていない」と一部を否認しました。
放火と殺人の罪に問われているのは、住居不定無職の張康恵被告27歳です。
起訴状などによりますと、張被告は今年3月、両親が住む安曇野市の住宅で母親(当時56)に刃物などで暴行を加え、家に火をつけて焼死させたとされています。
7日に長野地方裁判所松本支部で開かれた裁判員裁判の初公判で、張被告は「刃物は使っていません。そのほかの点は認めます」と述べ、起訴内容の一部を否認しました。
一方、検察側は冒頭陳述で「刃物に付着した血痕は被告と被害者のDNAと一致した。犯行は残虐で被害の結果が重大だ」などと主張しました。
これに対し、弁護側は「犯行に計画性はなく、放火の焼損範囲は狭い。被告には精神障害の影響があり、両親との関係に葛藤があった」などと主張しました。
判決は今月14日に予定されています。
長野放送[/MARKOVE]