国家資格の「愛玩動物看護師」を目指す学生
特集は動物の看護師を目指す若者たちです。これまでは民間資格でしたが、さまざまな課題に対応するため新たな法律により、国家資格の「愛玩動物看護師」に移行します。虐待や多頭飼育などの問題も横たわる中、看護師を目指して命と向き合う専門学校の学生たちを取材しました。
未来ビジネスカレッジ・動物看護師学科の実習棟(長野県松本市)
次々と飼い犬を預かる施設。
動物看護師学科1年:
「きょう、元気はありますか?」
飼い主:
「大丈夫だと思います」
動物看護師学科1年:
「食欲ありますか?」
飼い主:
「大丈夫です」
一見、動物病院のようですが、こちらは長野県松本市の専門学校内にある動物看護師学科の実習棟です。
グルーミング実習
市民の協力により、実際に飼い犬を預かってこの日、1年生が「グルーミング」の実習に臨みました。問診をした上で身体チェックや脈拍の測定をして犬の健康状態を把握します。
爪の手入れも…
爪の手入れも…
1年生担任・上條紗泰雅さん:
「爪切りやグルーミング、その子の健康状態を把握しないと動物病院で働くことができない。いろいろな動物たちと触れ合ってみて、その子たちの健康状態と個性を把握できるように」
動物看護師学科1年・横沢あいさん
優しく犬に話しかける横沢あいさん(19)。小さい頃から動物好きで「トリマー」に憧れていました。しかし、愛犬に起きた出来事を切っ掛けに、動物看護師を志すようになったと言います。
横沢さんの愛犬・マロン(提供:横沢さん)
動物看護師学科1年・横沢あいさん:
「中学校の時に自分の愛犬が、頭に腫瘍ができてしまって動物病院に連れていったけど、結果は良性で大丈夫だった。その時に声をかけてくれた看護師さんがすごく優しくて、それで感動して不安な気持ちに温かい言葉をかけられる人になりたいなと思って、動物看護師っていい仕事だなと」
動物看護師学科1年・横沢あいさん
愛犬・マロンは12歳に…。今も元気。
動物看護師学科1年・横沢あいさん:
「ハアハアしてるとやっぱり呼吸音で(心拍が)聞き取りづらい」
「心拍」を取るのに苦戦…
「心拍」を取るのに苦戦…
動物看護師学科1年・横沢あいさん:
「できるだけ嫌がらないような体勢を考えながらやっている。気を紛らわせてあげないと気になったりするので声かけも」
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