「あずさ」55周年を記念して駅員が手作りした上諏訪駅オリジナルスタンプ台紙
長野県諏訪地方と首都圏を結ぶJR中央線の特急「あずさ」号が今月12日に運行開始55周年を迎える。東日本旅客鉄道は1日から主要各駅でオリジナルスタンプのラリーやグッズ販売などのイベントを催す。JR上諏訪駅(諏訪市)では独自の記念スタンプ台紙3種類を手作りした。利用客に配り、「記念の節目を地域の皆さんに一緒に盛り上げてもらえたら」(大久保幸司助役)としている。26日まで。
イベントの目玉は初期の「181系」から最新の「E353系」まで、歴代「あずさ」の車体をモチーフにした期間限定の特製スタンプ6種類を集めて巡るラリー。上諏訪、松本、甲府など沿線6駅に1種類ずつ置き、有料の専用台紙(330円)に全種類を集めると八王子駅で達成記念印がもらえる。上諏訪駅に置くのはベージュに赤色のラインが特徴の「183系」のスタンプ。同車両は歴代最長の1972―2002年の30年間走り続けた。
独自の台紙を作ったのは沿線駅で唯一。B6サイズで、2種類は上諏訪駅で撮影の「あずさ」と駅名物の足湯、看板商品の温泉卵などの写真を配したデザイン。1種類は駅員が考案した戦隊ヒーローのイラストで歴代「あずさ」の車体デザインをまとっている。作者の村上直樹さん(34)は「子どもたちにとって『あずさ』がかっこいい存在であり続けてほしい」と話す。
大久保助役は「上諏訪駅は特急開業当初からの停車駅で、日本の成長とともに歩んできた『あずさ』の歴史は諏訪の歴史でもある。記念スタンプで懐かしさを感じてもらえたら」とし、「県内移動にも気軽に乗ってほしい」と利用促進に期待を込めている。
開業記念日の12日には下り線の到着を職員皆で歓迎する計画。松本駅では11日から記念の写真展を構内で開く。
このほか、新宿駅を中心にオリジナルの菓子や弁当、ピンバッジの販売、スマートフォンのアプリを使ったデジタル観光ツアーの配信などもある。
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