左 ワランヤー・シンジェムさん(当時29)右 ヘッティアーラッチゲ・イラン・ドゥッシュマンタ・ダ・シルワさん(当時34)
長野県小諸市で去年8月、農作業中の落雷で死亡した外国人2人を追悼する会が開かれました。事故の再発防止策を求める決議も行いました。
祭壇に並んだ2枚の写真。
死亡したタイ出身のワランヤー・シンジェムさん(当時29)と、スリランカ出身のヘッティアーラッチゲ・イラン・ドゥッシュマンタ・ダ・シルワさん(当時34)です。
2人は去年8月、小諸市の畑で雨の中、レタスの苗植え作業中に落雷に遭い死亡しました。事業主の男性は労働基準法違反の疑いで書類送検され、罰金10万円が課されました。
追悼の会は遺族の支援などに関わった県内の有志が開き、事故の再発防止を考える意見交換もしました。2人は当時、オーバーステイの状態の「非正規滞在者」でしたが、小諸労働基準監督署は今年遺族に対し、労災保険を給付しています。
小諸落雷労災事故の犠牲者を追悼する会・小山正樹さん:
「なぜそんな所で死亡するような危険な場所で働かざるを得なかったのか。弱い人の立場になって一緒に働く、暮らすことができていないところがあるのでは」
参加者は、事故の再発防止策を求める決議も行いました。雇用者だけでなく、行政や地域に住むあらゆる人に見直してほしいとしています。
長野放送[/MARKOVE]