子どもたちに蹴りの見本を見せる伊藤空也選手
総合格闘技「GRACHAN(グラチャン)」の第6代バンタム級王者で、岡谷市出身の伊藤空也選手(24)が19日夜、同市民総合体育館で子どもたちに指導を行った。伊藤選手は自身が過去に所属していた空手道禅道会の練習に特別コーチとして参加。道場生を中心とした園児から中学生までの約20人に指導しながら、格闘技の魅力を伝えた。
伊藤選手は5歳ごろに同会に入門して空手を始め、岡谷工業高校時代に総合格闘技に転身。卒業後は市内の会社に勤務する傍らキャリアを重ねた後、上京した。昨年9月に都内で行われたGRACHANバンタム級王座決定戦でタイトルを獲得。今年6月には人気総合格闘技大会「RIZIN(ライジン)」にも出場した。今回は地元への恩返しの気持ちを込め、同会からの依頼を引き受けた。
この日は構え方から始まり、パンチと蹴りを指導。手の振り方や足の使い方などを実演を交えて教えた。伊藤選手は「格闘技は細かい技術を追求できるのがおもしろい。みんなも好きになって追求できることを見つけてほしい」と呼び掛けた。道場生の同市長地小学校6年の児童(12)は「細かいアドバイスがすごく参考になった。練習を頑張って将来プロのリングに立ってみたい」と笑顔を見せた。
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